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「歯並びが悪い状態で過ごしている人はいますか?」
悪い歯並びは、時間が経過すると、悪くなることはあってもよくなることはありません。
当医院ではそう思った時が矯正開始時期と考えております。
近代人の顎は変化してきています。特に欧米諸国では、低年齢のうちから矯正に取り組んでいます。
矯正治療では、受け口、デコボコした歯並び、出っ歯などを正しい位置に戻す治療です。矯正治療で歯並びを直すことは、単に見た目をキレイにしているだけでなく、むし歯や歯周病になりやすい歯並びを直すことでもありますので、歯の健康につながります。
また、歯並びが悪いことをコンプレックスに思い、笑顔がなかなかできない人も矯正治療を受けることで、明るい笑顔を取り戻せます。矯正器具も歯の表面につける見栄えの悪いものだけでなく、器具自体が透明で目立たないものや、歯の裏面に装着する矯正器具もあります。
顎が未発達(本来そうなるべき顎より小さい)のため、歯列不正となるケースが、ほとんど占めます。 そのような状態の中で、乳歯より大きい永久歯がでてきたら、より悪い状態になってしまいます。
ですから、まずは、初期矯正を行って、悪い所を治療する必要があります。放置することが一番良くありません。
ほとんどのケースは、前歯8本(上前歯4本、下前歯4本)の矯正を行えば、良好になります。よって、早期に矯正を行いましょう!!!
早期に行えば・・・
歯並びが悪い場合は、歯に対するコンプレックスがあり、『大きく口を開けて笑えない』や『食べ物が歯につまる』などの不具合を耳にします。
思い当たることはありませんか?
お早めにご相談ください!!!
矯正の種類 | 説明 | 価格(税込み) |
---|---|---|
全顎矯正治療(ワイヤー矯正) | - | 907.500円 |
全顎矯正治療(ワイヤー矯正+床矯正) | 主に混合歯期から開始する全顎矯正 | 726,000円 |
床矯正 | 10歳頃までの前歯飲みの矯正 | 片顎 121,000円 |
※後日全顎矯正になった場合には、その差額分にて治療を行います。 |
検査・管理・オプションなど | 価格(税込み) |
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矯正診査代 ※診査日より1年以上経過してからの歯列矯正治療の開始となった場合には、再度診査を行う場合があります。 |
18,150円 |
再審査代 | 6,050円 |
ワイヤー矯正管理費 | 6,050円/1ヶ月 |
床矯正管理費 | 3,850円/1ヶ月 |
クリアブラケット使用(白い矯正装置) ※上下顎犬歯と前歯のみ対応 |
72,600円 加算 |
アンカースクリュー使用 | 1本 24,200円 加算 |
歯列矯正治療の為の抜歯 歯普通抜歯 | 1本 3,630円 |
歯列矯正治療の為の抜歯 埋伏歯抜歯 | 1本 18,150円 |
補綴前処置としての矯正(全顎でワイヤー矯正を行う場合) | 484,000円 |
補綴前処置としての矯正(1ブロックのみの場合) | 60,500円 |
補助用具(タッチスティック・パナスティック・トレーニングチューブ等) | 660円 |
補助用具(パナシールド・とじろう君等) | 6,050円 |
リテーナー再製作 スプリント型 片顎 | 6,050円 |
リテーナー再製作 ホーレイ型 片顎 | 18,150円 |
紛失・破損・装置未使用及び想定外の使用による不適合等の場合に起こる床矯正装置再製代 | 18,150円 |
※矯正治療開始後の返金は原則として対応出来ませんので、十分考慮してからの治療をお勧めします。
令和5年2月1日現在
矯正歯科としては先進国であるアメリカで開発され、既に高い評価を得ています。理由は、従来の矯正歯科装置のように直接ワイヤーを縛り付けないので摩擦が少なく、優しい力で歯の移動が可能となったからです。
結果、
痛みが少ない!
治療が早く進む!
歯を抜く確率がかなり減少できる!
といったことが実現可能となりました。
世界的なヒットとなったアニメ「ファインディング・ニモ」の女の子「ダーラ」も金属製の歯科矯正装置をつけていましたよね。他の多くのメリットを考えれば、金属製の装置を敢えて選択するかもしれません。
患者さまの要望 | 従来手法 | デーモンシステム |
---|---|---|
1. 目立たない装置を希望 | ◎ | △ |
2. 早く治療を終わりたい | △ | ◎ |
3. 歯は抜きたくない | △ | ◎ |
4. 痛い矯正はしたくない | △ | ◎ |
デーモンシステムの特徴 | |
---|---|
少ない摩擦力と弱い力 | 患者さんの快適性向上 |
より効率的な歯牙移動 | 質の高い治療結果 |
優れた歯牙コントロール |
ニッケルとチタンに銅等が加わり、理想的な形状記憶を有する最先端ワイヤーが完成。この形状記憶作用に要する力だけで歯槽骨ごとの歯の移動が可能となります。
何故でしょう?
それは、このような弱い力で足りるため、歯槽骨内の血流が留まりません。よって、人間本来が持つ機能を有効に利用することになるので、骨ごと歯が移動するの です。ハイテクブラケットとの組み合わせにより、アーチ(歯並びが作る内側の広さ、形状)そのものが広がるため歯間隔が広がり抜歯の可能性が減ることにな ります。勿論、極めて弱い力で歯を伴うブラケットが移動するので痛みが緩和することも理解いただけると思います。
従来の矯正はワイヤーで一本ごと結紮するため、強い力が掛かり歯槽骨内の血流が留まりやすくなります。骨が動かず歯を動かすため歯がティップするイメージです。
デーモンシステムは、ブラケットのスライディングメカニクスにより、筋肉や骨の血流が自然な状態を保つため、歯槽骨とともに歯が動きます。 必要な力は、ワイヤーの形状記憶作用に要する程度です。
デーモンシステム矯正・・・2年前後(1.5年~2.5年)
患者様の歯列状態や骨の形態・硬さの状態、歯の大きさや歯根の長さにより多少終了時期は変わります。
(従来のワイヤー矯正より約1年早く終了できます。従来のワイヤー矯正は2.5年~3.5年かかります)
1.5か月~2か月に1回の来院です。(従来のワイヤー矯正は基本1か月に1回の来院です)
トータルで15~20回の来院回数です。(従来のワイヤー矯正は24回~36回の来院です)
保定装置(矯正後の安定装置)、かみ合わせ、歯・歯肉状態チェツク、クリーニングのために、3~6か月に1回の定期検診をお勧めします。
良好になった歯並びを、虫歯や歯周病から守るためには必要となりますので、予防のために来院してください。
当院の矯正終了者は歯列チェツクは無料、クリーニングは保険内治療で行えます(約2,000円程です)。
従来のワイヤー矯正よりも機能が優れているため、約1年早く終了し、来院回数もかなり減らすことができます。
ワイヤーの力で歯を動かすため全く痛くないわけでないのですが、なるべく弱い力で歯を動かす矯正治療のため、従来の矯正よりも痛みはありません。
弱い力で行う矯正なので、歯の動きが一見悪いように思いますが、その分痛みがなく、よくかめるので、そのかむ力を十分活用できるのがこのデーモン矯正の特徴です。
ですから、来院回数と期間も減らせます。(硬い食べものをかむ力は前歯で20㎏、奥歯で40~50㎏の咬合力がかかるため、その力を利用するのがこのデーモン矯正です)
矯正装置が従来のものより簡素化されているため、清掃がしやすく、汚れがたまりにくいため、虫歯や歯周病のリスクが少ないです。
矯正治療を始めるにあたり優れたデーモンシステム矯正治療ですが
ということがありますので、もう一度よく検討した上での矯正治療開始をおすすめしております。
治療方法は1つだけではありません。
いろいろな治療方法があります。
患者さんがその治療法の違いを認識して、選択すべき時代にきていると思います。
保存的矯正治療を処置するにあたり、以下の事を念頭に治療にあたっています。
床矯正は、『しょうきょうせい』と読みます。
専門的に言いますと、【あごを拡げて歯を並べる『保存』の立場に基づく非抜歯矯正】のことになります。つまり、出来るだけ歯を抜かない、非抜歯を大前提とした治療ということになります。
矯正治療において、12~15才からの治療開始がもっともいいといわれるのは、抜く歯(第一小臼歯・前から数えて犬歯の次の歯)が生えていないからです。
この歯は、10才半~11才頃生えてきます。
つまり、抜く歯が生えるのを待っているのです。
歯が並ばない小さな顎に歯並びをそろえるのは、当医院としては納得できません。人間の器官に無駄はありません。
歯を抜くことで、全身のバランスを崩す危険も恐いですし、特に子どもの場合は咬む刺激が減少することにより、顔の改善は期待できなくなるでしょう。
人間の顔の発育は、2回あります。
1回目は、生まれてから6才までですから、生まれてから6才までのお子さんの顔は毎年変化します。
でも、小学生の間はあまり顔つきは変わりません。
歯が並べない顎は、1回目の顔の発育の徒競走に負けたのです。この時期の顎の発育が不良だったので、歯が並べない顎になり、顎が萎縮していたのです。
11才になる小学校5年生から、顔が再び変化します。
6才までに正しく発育できなかった顔を10才までに治して、11才からの徒競走には自分の力で発育させるのが大切だと話しています。
次の発育の開始は、11才からです。
女の子は14才ごろ発育が終了してしまいます。
治療の目的は、歯が並べばいいのではありません。
良い顔に発育するための正しい咬む刺激が必要なのです。
発育不足の顎を10才までに機械的に治療して、11才以降は自分の咬む刺激で『良い顔』を作ることが、矯正治療の目的と考えています。歯並びの問題は、単純に顎と歯だけの問題だけではありません。
一生の顔の形に関わる大切な問題です。
治療開始は、「おかしい」と感じた時が治療の時期です。
様子を見ていたら、発育不足の萎縮した顔のままです。
特に女の子は約14才で発育が終了してしまう子もいます。
「おかしい」と感じたら、様子を見ていないで早期に治療を開始しましょう。
治療後、歯が元の位置に戻ってしまうことがあります。
後戻りを起こさないために、2つの大切な期間があります。
歯を移動した後は、歯の根の周囲の骨が固まるまで歯を保定する必要があります。
床装置をそのまま約6ヶ月装着します。
装置は、夜間のみ装着します。
リテイナー〔保定装置〕を装着する場合もあります。
原因は、咬む機能が正しく働いていない場合や口の姿勢が悪かったり、悪習慣が再発することが考えられます。治療終了後も、咬合状態の定期検診は必要です。
歯科医師や患者さんは、歯並びが悪いと考えますが、体の機能から考えると、不正な機能にはそれなりに不正な歯並びで、体のバランスを保っているのです。歯並びだけ治しても、悪い機能のままでは、また元の悪い歯並びに戻ってしまいます。
これを後戻りといいます。
外観だけで満足してはいけません。
せっかく治した歯並びが、後戻りしないためにも不正な機能も治しましょう。
右の装置は、後戻りを防ぐ装置です。
基本は、装置に頼らず、咬む機能の育成と維持が大切です。
外見的に歯並びがきれいになっても、機能が回復しなければ、歯並びは元に戻ります。
オクルーザーで機能の回復が確認できた時、または、より機能が安定した段階に移行した時点が本当の治療が終了した時です。
装置は、入れ歯によく似た装置で、幼児でも簡単に取り扱いができます。
床装置の治療目的は……
基本的には一方向しか移動できないので、顎を拡げる装置、歯を押し出す装置と、いくつかの装置を組み合わせて治療します。治療開始時期が早ければ早いほど、治療が早期に終了します。
床矯正の治療は、装置の数で設定されています。
早期の治療開始ならば、一装置で治療は終了します。
様子を見ていて、症状が複雑になれば、いくつもの装置が必要になり、治療費用もかかります。
床装置の中にスクリューが装着されています。
ヨーロッパでは200種類のスクリューがあります。
ネジを棒【キー】で巻くことで、スクリューが移動して、床が拡大して顎を拡げたり、歯を移動したりできるのです。
「矯正を始めるにはまだ早いので、様子を見ましょう」と言われることがあります。
通常の矯正専門医は、アメリカからの治療方法で処置しますので、第一小臼歯を抜歯することを前提とします。この歯が生える11才頃まで様子を見ています。
歯が並べないのは、顎が萎縮しているからです。放置していたら、顎は発育できません。特に反対咬合のケースでは、前歯がロックして、臼歯部をうまく使うことができません。機能障害の状態です。
早く機能障害の状態を取り除いて、健全な口腔機能を持たせて、顎の正しい発育をはかるべきです。お母さんが見て、おかしい状態は、歯科医師の立場から見ても何らかの問題はあるはずです。
犬歯の位置を治すためには、臼歯を後方に移動したり、前歯を前に出したりするため、費用と時間がかかります。 どうか、様子を見ていて、手遅れにしないで下さい。
早期の治療なら、初診料・検査代を含めて10万円くらいから直せます。
よほどひどい状態の人で、20万円~30万円かかる場合もありますが、従来の矯正治療より大幅に安くできます。といって、手を抜くわけではありません。最新の技術の組み合わせできれいに並びます。
片顎 | 121,000円(税込み) |
---|---|
通院(定期検査など) | 3,850円(税込み)/ 月 |
両手で装置をはずしましょう。片手ではずすと装置をとめているバネが金属疲労で折れてしまいます。バネがゆるくなり装置がはずれやすくなったら、バネを調整しますので、来院の予約をしましょう。
硬いせんべいを食べても痛くない…なぜでしょう?
それは、上顎の歯肉は厚いからです。床装置を上顎に装着しても痛いと感じることはありません。
装置には、平行に拡がるタイプと扇状に拡がる2つのタイプがあります。平行に拡がるタイプの装置は、ネジを90°回して0.2mm、扇状に拡がる装置のタイプは、ネジを90°回して0.8mm拡大します。
歯を前方・後方に移動する場合は、平行に拡がるタイプに準じます。
拡大は一週間で45°ずつ、2回巻くことを基本としています。
痛い場合、成人の場合は一週間で30°ずつ、3回拡大します。
上顎の平行タイプでは、痛くなければ、一ヶ月から一日おき、毎日拡大していきます。一週間で0.7mmの顎の拡大量がベストです。つまり、上顎は3mmの拡大が可能です。
下顎の骨の構造は上顎の骨と違って、一本の骨からできています。
また、口は食べ物を粉砕するところですから、上顎の歯肉は食物片が当たっても痛くないように厚くなっていますが、下顎の舌の下側の歯肉は食べ物が当たりません。下顎の歯肉は薄くできています。
そのため、下顎の拡大は一週間で45°ずつ、2回の拡大で一ヶ月で1mmの拡大が基準です。治療は適切に拡大ネジを回すことです。拡大しなければ、いつまでたっても治療は終了しません。
病気の時は装置をはずしましょう。
熱があって、苦しい時は装置をはずします。
無理することはありません。
長期間、装置をはずしていた場合、装置は当然適合しなくなります。
適合するまで、装置のネジを巻き戻します。
一日で、約90°巻き戻すことが可能です。
床矯正の利点です。
例えば、一週間はずしていると、約7回巻き戻せます。
巻き戻した7回は、病気が治ってから、一日一日巻き直していきます。
まったく合わなくなったら、プラスティックの床の部分だけ交換します。
口の中は、バイ菌が繁殖して汚いところです。
床装置も、当然歯と同様に汚れます。
写真の装置は、まったく清掃していません。
口の中に無関心だとむし歯や歯周病になります。
矯正治療以前の問題です。
装置は「入れ歯」と同じ材質です。
市販の義歯洗浄剤を使用したり、ブラッシングの時に装置を歯ブラシで清掃しましょう。
参考資料:床矯正研究会HPから、画像および文章を引用しております。